2021-08-31
最近のお仕事 「糸島移住+戸建リノベーション その④」
プラン変更を何度か行い、現場打合せを重ね、ようやく形が見えてきた糸島の家。材料や意匠にもこだわりながら、ひとつひとつ進めていきます。
ポイントのひとつは左官仕上げ。外壁は掻き落とし、吹き抜けの大壁は波打ち仕上げ、カウンターは磨き仕上げ。多彩な手技で仕上げていただきます。
それぞれの色とテクスチャ、粒子の大きさなどのイメージ伝え、サンプルを作って提案していただきました。すべてオリジナルの材料で作られていて、左官さんの知識と技の深さに驚かされます。
そして書斎として利用予定のこちらのお部屋、壁のボードをはがしたら当時の味のある左官仕上げがでてきました。施主はこれを隠すのはもったいない、このまま使いたい、とのこと。この壁をそのまま使うと断熱が取れないので、この部分のみ急遽外断熱にすることに。こちらの部屋もきれいな丸太梁だったのでやはり天井は抜こう!と。現場はいつもドラマティックです。
工事は大変ですが、現場打ち合わせは毎回楽しいものでした。職人さん、監督、施主、私(設計)と、みんなが希望やアイデア、意見をフラットに話し合える。当たり前ですが、いい雰囲気の現場はいい家ができる。今、ひとつひとつ思い出しながら書いていてもそう思います。