toggle
2020-02-15

カタログスタイリング

昨年のお仕事、大川の生松工芸さんの家具撮影のスタイリング。出来上がったカタログをいただきました。ブランド名は、contents_casa「大人の住まいは、家具で自由になる」というコンセプト通り、シックで上質な家具のラインナップです。


撮影は朝から夜まで5日間。大川の生松工芸さんの建物と福岡市内のレンタルスペースで行いました。普段行っている建築の設計監理や店舗デザインは、じっくりと時間をかけ、条件や思いを煮詰めて最善の答えにたどり着くもの。一方、撮影は綿密な準備を重ね、撮影当日に一気に昇華させるもの。いつもと違う短期集中型の仕事は、デザイナー、カメラマンさんたちと息を合わせて走り抜ける、まるで合宿のようでした。


先日、この撮影のメンバー、クライアントと打ち上げがありました。撮影時のはりつめた雰囲気や思い出話に花を咲かせながら、デザイナーさんが一言「どんなに汗をかいて苦労してもそれを感じさせない仕上がりじゃなきゃね」と。
多くの経験の上にあるその言葉が、ずっと心に残っています。
きっと、どんな仕事でも妥協や甘えはいつもすぐそばにあって、時に信じてきたものさえ曇らせてしまう。
信じる強さと力、知識、経験値が、周りをも動かし、良い仕事へと結実していくのだろうと思います。良い仕事に参加できて、幸せでした。