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2018-09-02

ロッポンマツメモリーズ  -今昔写真展-

昭和50年代の六本松4丁目、この写真からこの企画がはじまりました。
箱崎九大記憶保存会様より 校舎正面、交差点名が九大前のころ

「ロッポンマツメモリーズ」六本松4丁目を中心とした今昔写真展を開催します。

2018/09/22(金)~10/25(木)まで(会期延長しました!)六本松 蔦屋書店 アートスペースにて、 蔦屋書店さんと、六本松メモリーズの会(ろっぽんぽん、FlashMan、トウグチヤスコアトリエ)共催で行います。

六本松で育ち、事務所をここへ移して3年。街にとって、ここ数年は特に変動の時で、人も通りも様変わりしました。慣れ親しんだ街の急激な変化に、とまどいや寂しさを感じていたのは私だけではないかもしれません。
そんな気持ちを持ちつつも、街の歴史や移り変わりについては、断片的な記憶しか無く、もっと街のことを知りたい、そして昔の六本松を知る人も、今しか知らない人達も一緒に楽しめる「今と昔をつなぐ」写真展ができたら、、と思うようになりました。
それから、近所の店主の方たちの全面協力を得て、蔦屋書店さんにもご賛同いただき、共催をしていただけることになりました。

六本松は昔から、若者とカルチャーが元気な街。
九州大学を中心とした学生街で、交通の便がいい土地。庶民的な定食屋、居酒屋、古本屋、レコードショップ、カフェ、下宿や寮など、生活に関わるほとんどのものが地域と小さな商店に支えられていました。
現在その跡地には、昨年開業したROPPONMATSU421が建ち、蔦屋書店、福岡市科学館、マルシェなどが入る大型商業施設として、若者を中心に人気のスポットとなっています。
表通りは大型の現代建築が建ち並ぶ一方、裏通りに入ると、昭和時代から続く木造家屋をリノベーションした魅力ある店舗も増え、なつかしい雰囲気を残しています。

表と裏、新しいものと古いもの、それぞれ別の表情でありながら、温かく共存しているのが今の六本松の魅力だと感じています。

昔がいいとか、今が悪いとかではなく、昔があるから今があり、今があるから昔を知りたい。
変化の多いこの街を、様々な世代の方に、知って、感じて、話してもらう、そんな写真展になればと思っています。

詳しくは六本松 蔦屋書店イベントページから

箱崎九大記憶保存会様より グラウンドと校舎の間
箱崎九大記憶保存会様より 西門へ続く道
箱崎九大記憶保存会様より 南へ向かう道

当時、私の実家は九大裏で下宿屋を営んでおり、私は九大に進学することはありませんでしたが(できません・・)九大に沿って続く通りはいつもの帰り道でした。

鉄でできた塀はいつも塗装がはげかかっていたけど、規則的な格子のリズムに、四季折々の樹木が美しい変化を見せてくれていました。

紅葉の時、桜や新緑、寒樹の時、この通りを何千回通ったでしょう。うれしいときも、悲しいときも、考え事をしながら、笑いあいながら。

多感な時期に歩いた通りの記憶は、誰しもが、どこかで持っている思い出のような気がします。

筑肥線があったころ、S50年代 現:梅光園緑道
大雨により六本松全体が浸水したS42頃 現:ロクヨンストリート
歴史ある高橋酒店 S30年ごろ 建て代わり営業中

たくさんの方のご協力により、膨大で貴重な写真が集まりました。心からお礼を申し上げます。
写真集めをする際には、地域の方たちから、知らなかった歴史や思い出を教えていただくことが多く、今後も伝えていきたいと思うことがたくさんありました。

写真ご協力
・「青春群像 さようなら六本松」花書院さま
・草ヶ江公民館さま
・草ヶ江校区自治協議会さま
・福岡市総合図書館さま
・九州大学大学付属図書館さま
・箱崎九大記憶保存会さま
・メガネの光和堂さま
・和光薬局さま
・中央理容室さま
・高橋酒店さま
・理容シモカワさま
・六本松地区の方々

快くご協力いただきましたこと、心から感謝申し上げます。