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2022-04-01

大土間のある家 「糸島移住+戸建リノベーション」

玄関から入ってすぐの大土間空間
既存の梁や柱はあえて化粧をせずにそのままを生かしました。
断熱は屋根断熱。梁に合うよう杉板を塗装して貼っています。
階段上の吹き抜け。二階窓からの光が差し込みます。
テクスチャのある壁は左官鏝仕上げ。鉄骨階段にチェリーの無垢板。
カウンターは磨きで製作。左官さんの技術がうかがえます。
二階から土間を見下ろす
LDKは一続きの空間。F&Bペイントで仕上げた腰壁と収納棚。
この空間の柱だけはスチールに取り換え、すっきりとした印象にしています
ご主人の書斎。ここも天井を抜き、丸太の大梁が雰囲気をつくっています。
本棚の裏は当時のままの土壁。これを見せるために外断熱としています。
土壁と大梁に馴染むように、壁の仕上げは土佐和紙を取り寄せて貼っています。

玄関廻りは小幅に加工してもらった上質の杉材を自然塗料で塗装しています。木製引き戸も製作で。

糸島に移住されたご家族が出会った、穏やかな海のそばの古い民家。経年による劣化や雨漏りによるダメージはありましたが、昔ながらの瓦屋根の佇まいと広い庭、そして環境の良さは十分な魅力でした。
SNSからメッセージをいただき、現地調査、物件購入、設計、工事と1年近く、自由で楽しいご家族らしく、自由な家が完成しました。

玄関を入ると、27帖の大土間。
そこには吹抜けやロフトもありちょっと驚く広さです。使い方は、ギャラリーやミーティング、ワークショップ、上映会、子供の遊び場にと自由自在です。
「目的を決めない、使い方が何通りもある部屋」があるってすごく豊かで自由なことだと思うのです。
固定概念に縛られない間取り。間取りこそ十人十色に。

延べ床面積 170㎡
工期 4.5か月